バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

ブルー・ムーン(Blue Moon)

ブルームーン(Blue Moon)

どんなバラ

11cmから13cm径、25弁前後の高芯咲きの花となります。
モーヴ(藤色)あるいは薄いライラック色となる花色。
鮮烈な芳香。(強香)
120cmから180cmほどの立ち性のがっしりとした太く固い枝ぶりのブッシュとなります。
日当たりのよい場所に数株寄せ植えすると、庭に涼しげな印象をもたらしてくれます。

ドイツ、タンタウ社が1964年に育種・公表しました。交配親の詳細は不明のままですが、多くのモーヴ(藤色)の品種の交配親となったスターリング・シルバーを種親にしたのだろうと見られています。

別名など

フランス語圏では、美貌のオーストリア皇帝妃エリザベートの愛称であるシシー(”Sissi”)という品種名で販売されることもあるようです。

Kaiserin Elisabeth von Österreich-Ungarn Painting/Franz Xaver Winterhalter, 1865 [Public Domain via Wikimedia Commons]

藤色の品種は病害虫に弱い性質を持つことが多いのですが、そうしたなかでは比較的丈夫な性質を示します。ドイツのコルデス社が2010年にノヴァーリス(Novalis)を市場へ提供するまでは、最良の”青バラ”と言われていました。