どんなバラ?
11㎝から13㎝径、花弁が密集したロゼッタ咲きまたはクォーター咲き、カップ型の花形となります。
ライト・ピンクの花色、花弁の縁はわずかに色抜けするため、花色に陰影ができ、非常に優雅です。
強く香ります。
150cmから210cm高さ、全体的にこんもりとしたブッシュ樹形となります。自然樹形を生かすか、また、ピラー仕立てにも向いた樹形です。
品種名の由来など
1860年、フランスのクレメンス・ラルテにより育種・公表されました。交配親はわかっておりません。
アンファン・ド・フランス(フランスの息子)とは、ナポレオン3世の息子、ウジェーヌ・ルイ・ジャン・ジョゼフ・ボナパルト/Eugène Louis Jean Joseph Bonaparte(1858-1879)の愛称です。
3世夫妻は子宝にめぐまれずにいましたが、ようやく男子を得て国をあげてのよろこびとなりました。それが”フランスの息子”と呼ばれるゆえんです。
1870年、第2帝政の崩壊の際、父であるナポレオン3世、母ウジェニーとともに英国へ亡命しまた。
英国王室の保護のもと成長し、長じてから兵学校へ入学。卒業後、アフリカで勃発したズール戦争に従軍し、戦死しました。21歳の若さでした。
フランス共和政の許で、なお、帝政への回帰をめざしていたボナパルティストたちにとっては、ナポレオンの嫡流が絶えてしまったことを意味し、深い失望を与えました。
実はナポレオン・ボナパルトの嫡子であったナポレオン2世が誕生した際にも、後継ぎの誕生を記念した”アンファン・ド・フランス”というバラ(アルバ、ガリカなど)があり、混乱が生じがちです。
このアンファン・ド・フランスが一番流通しているのですが、品種を特定するには、
1860年、Lartay作出のハイブリッド・パーペチュアルのアンファン・ド・フランス
というふうに、常にコメント付きで述べる必要があります。