バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

マルブレ(Marbrée)

マルブレ(Marbrée)

どんなバラ?

7cmから9cm径、30弁ほど、丸弁咲きまたはカップ型となる花形。
花色はレッド・ブレンドとされていますが、深みのある、同時に、混じり気のないピンクの花色となることが多いように思います。また、花弁に白い班が入り、非常に印象深い色合いとなることがあります。
軽く香ります。
大きめ、くすんだ葉色、細いけれど固めの枝ぶり、90cmから120cm高さのまとまりのあるシュラブ。

育種の経緯

1858年、フランスのロベール・エ・モロー(Robert et Moreau)により育種・公表されました。交配親は不明です。
バラについての味わい深い記述で名高い、バラ研究家、ヘーゼル・レ・ルジュテル(Hazel Le Rougetel)は著作『ヘリテージ・オブ・ローゼズ(Heritage of Roses)』のなかで、

…これはコント・ド・シャンボールと判明しました。そして、小さな庭で、この品種を育てようとするだれにでも、もう2株のポートランド(ダマスク・パーペチュアル)、明るく澄んだピンクのジャック・カルティエと深いピンクに班の入るマルブレを薦めることにしています…

と記しています。ダマスク・パーペチュアルの中でも、とりわけ美しい3品種を並べて鑑賞するのはさぞ楽しいことかと思います。

コント・ド・シャンボール
ジャック・カルティエ
マルブレ