バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

プルプル・シャルマン(Pourpre Charmant)

プルプル・シャルマン(Pourpre Charmant)

どんなバラ?

11㎝から13㎝径、26から40弁ほどの大輪のロゼッタ咲き。
花色はモーヴ(藤色)、色合いが深まりパープルとなることもあるようです。
強い香り。
120㎝から180㎝高さほどの中型のシュラブ。
”素敵なパープル”という名を冠した一季咲きのガリカです。

育種者、育種年など

現在、受け入れられている解釈
ドイツのシュヴァルツコフ(Daniel August Schwarzkopf)により育種されました。1806年には市場に出まわっていたことが文献から知られていますが正確な育成年は不詳のままです。
交配親の詳細も不詳のままです。

育種者、年などの現在説の根拠

1806年に刊行された『Verzeichniss sämmtlicher Bäume und Sträucher in den Grossherzoglich-Badischen Gärten(大バーデン大公庭園のすべての樹木と低木のリスト)』のなかにシュワツコフが育種したバラと思われるバラのリストがあり、そのなかのひとつにプルプル・シャルマン(Pourpre Charmant)がある。

1815年、ボタニカル・アーティストであるサルモン・ピナス(Salomon Pinhas)はバラのイラスト集『Rosen-Sammlung zu Wilhelmshöhe(ヴィルヘルムショーンにのバラコレクション)』にプルプル・シャルマンを掲載している。