バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

ロズ・ド・スヘルフハウト(Rose de Schelfhout)

どんなバラ?

小さめですが、カップ型・ロゼッタ咲きとなる花形は息を呑むほどの美しさです。大きな切れ込みのある萼片に包まれていたつぼみの可憐さも格別です。
花色は淡いピンク、花弁の外縁はさらに淡く色抜けします。花芯に緑芽ができることもあります。
細く固めの枝ぶり、中型、立ち性のシュラブ。

育種者はルイ・パルメンティエ。
花形、花色や明るい葉色など同じパルメンティエにより育種されたベル・イジスとよく似ていますが、ベル・イジスのほうが強いミルラ香に恵まれ、樹形もロズ・ド・シュルフトよりも大き目になります。

品種名の由来

アンドレアス・スヘルフハウト(Andreas Schelfout:1787-1870)にちなんで命名されたというのが大方の理解です。凛とした美しさは冬季の凍結した運河などを好んで描いたスヘルフハウトに相通じるものがあるようにも感じます。

“Skaters On A Frozen River” Painting/ Andreas Schelfhout, 19th century [Public Domain via. Wikipedia Commons])