概要
白河山荘(白河院とも)は琵琶湖疏水を引き入れた南禅寺界隈の池泉庭園のひとつです。
平安時代、人臣としてはじめて摂政・関白の位にのぼり、後の藤原氏の繁栄を築くことになった藤原良房(804-872)の別邸があった地所として知られています。別邸は数代にわたり藤原氏により維持されていましたが、藤原師実の時代に白河天皇へ献上され、後に法勝寺が建立されて豪勢な伽藍がいくつも立ち並び繁栄を誇りました。しかし、度重なる戦乱のため荒廃し、はるかに時代を下った大正8年(1919)に数寄屋造りの建物と庭園が造られました。
施主は京都の呉服商であった下村忠兵衛(1892-?)、建物(現旧館)は武田五一(1872-1938)、庭園は七代目小川治兵衛(通称植治:1860-1933)によるものでした。
現在は日本私立学校振興・共済事業団が運営するホテルとなっています。
庭の様子
面積400坪ほどのこじんまりとした庭園ですが、琵琶湖疏水を引き入れた流れの水音、木々の緑、そしてひかえめに配置された石など、まぎれもなく植治の庭です。こころ和む空気に満ちています。


