pub-1741325905445363

バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

マーチン・フロビシャー(Martin Frobisher)- Hybrid rugosa

Martin Frobisher

マーチン・フロビシャー(Martin Frobisher)- Hybrid rugosa

どんなバラ?

9cmから11cm径、25弁ほどの、丸弁または平咲きとなるの花、数輪ほどの”連れ”咲きとなります。
淡い、繊細な色合いにピンクの花色。芯は色濃く染まります。花形とあいまって心和ませる優雅な雰囲気をかもし出します。
ハマナス系の強い香り。
葉色は淡いくすみに入ったつや消しの若緑。この品種のいちばんの魅力かもしれません。
120cmから180cm高さ、比較的こじんまりとまとまるシュラブとなります。

淡い葉緑に交配親のひとつであるハマナスの性質が現れていますが、ハマナス交配品種にありがちな枝を覆いつくすトゲはこの品種ではそれほど顕著なものではありません。葉色の若緑と枝ぶりのたおやかさの組み合わせは息を呑むほどの美しさです。あまり知られていないのが残念な品種のひとつです。

育種者、育種年など

1961年、カナダで耐寒性に優れたバラの育種に携わっていたフォリシタス・スヴェジダ博士(Dr. Felicitas Svejda)により育種・公表されました。
種親:ハマナス交配種のシュニーツベルグ(Schneezwerg)
花粉:不明
彼女はこの品種の成功以後、カナダなど北米を探検した冒険家たちにちなんで命名され、エクスプロアラー・シリーズ(Explorer Series:”冒険者シリーズ”)と銘打った耐寒性の強い新品種をつぎつぎに公表してゆくことになりました。

品種名の由来など

Painting/Cornelis Ketel [Public Domain via Wikimedia Commons]

マーチン・フロビシャー(1535-1594)はイングランドの冒険家。特に現在のカナダ地域を3度にわたり探検したことで知られています。

フロビシャーはアフリカ西岸などへの航海を行っていましたが、北大西洋を通過して太平洋へ抜ける航路を見つけることができるのではないかと考えていました。

16世紀、中部および南大西洋の航路がスペインやフランスにより席捲されており、イングランドの商船や艦隊が付け入るすきがなかったこともあって、このプランにやがてスポンサーが付き(後にはエリザベス女王の援助も)、1576年から毎年3回にわたって探検が行われました。

これらの探検は天候の関係から夏季にしか実施できないものでした。結果的にはカナダ北部のバッフィン島を発見するなど、極北海域を探検することに止まり、さしたる成果をあげることはできませんでした。しかし、フロビシャーは熟練した航海者として、後にイングランド艦隊へ加わり、西インド諸島において勃発したスペインとの戦闘において戦功があったとして爵位を付与されました。

当サイト内の文章・画像等の無断転載及び複製等の行為は禁じます。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.