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バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

ベル・エレーヌ(Belle Hélène)- gallica

Belle Helene

Photo/Rudolf [CC BY SA-4.0 via Rose-Biblio]

ベル・エレーヌ(Belle Hélène)- gallica

どんなバラ?

9cmから12cm径の大輪、40弁を超えるロゼッタ咲き。花弁がみだれがちで、それがかえってエキゾックな印象を醸していて魅力的です。
花色はミディアム・ピンク、花芯は色濃くそまることが多いです。
微香。
卵形のつや消し葉。ほとんどトゲがない枝ぶり、90cmから120cm高さの小型のシュラブとなります。

ピンクのガリカとされることが多いのですが、大輪咲きゆえでしょうか、ダマスク・パーペチュアルにクラス分けする研究者もいるようです。春一季咲きですので、間違いかもしれません。

育種者、育種年など

1815年以前にジャック=ルイ・デスメ(Jacques-Louis Descemet )により育種されました。
交配親の詳細は不明です。

ジャン-ピエール・ヴィベール(Jean-Pierre Viber)が1820年から発行していたバラ解説書『バラの命名とクラス分けに関する考察(Observations sur la Nomenclature et le Classement des Roses)』の1820、1824、1826年版に品種名ベル・エレーヌ(Belle Hélène)、デスメ作出として記載されています。

デスメがヴィベールへ商権、施設などを移譲したのが1815年でした。ここでは確実性を重視して、1815年以前に育種されたとしておきます。

この品種に関してもジョワイヨ教授の解説がすばらしいので下記引用しました。

ベル・エレーヌ
別名:エマーブル・エマ、エマーブル・ゾフィー、アルキデュッーク・シャルルⅡ世、クレマンス・イゾール
習性:直立性低木。小さな棘や剛毛があるが非常に少ない。
葉:中間的なグリーン。楕円形の小葉。小葉1枚につき5枚ではなく、3枚または7枚の場合もある。
花:中~大輪。通常は3輪咲き。八重咲きでクォーター咲きとなる。花が熟成すると花芯にシベが見えることがある。長い萼片。
花色:芯はカーマインピンクで、花弁縁は淡いピンク色。
香り: 中〜弱…

(『フランスのバラ/La Rose de France』、1998)

この品種は、ジョワイヨ教授が言及しているようにエマーブル・エマ(Aimable Emma)、エマーブル・ゾフィー(L’Aimable Sophie)、アルキデューク・シャルルⅡ世(Archiduc Charles II)、クレモンス・イゾール(Clémence Isaure)などの別名でも知られています。
美しさ故でしょう、多くの別名があります。’エーマブル・エマ(Aimable Emma)’、’エーマブル・ゾフィー(Aimable Sophie)’、’アルシデューク・シャルル(Archiduc Charles)’、’クレマンス・イゾール(Clémence Isaure)’などです。

‘Archiduc Charles’-China

また、1825年にフランスのデュブール(Dubourg)が育種したとされるレッド・ブレンドのアルシデューク・シャルルという品種もあるので注意する必要があると思います。

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