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バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

スヴェニール・ド・フィレモン・コシェ(Souv. de Philémon Cochet)- Hybrid rugosa

Souv. de Philemon Cochet

スヴェニール・ド・フィレモン・コシェ(Souv. de Philémon Cochet)- Hybrid rugosa

どんなバラ?

9㎝から11㎝径、40弁ほどの乱れがちな丸弁咲きの花となります。単輪咲きとなる品種が多いハマナス系のなかにあって例外的に房咲きとなる性質を有しています。
花色は純白というより、わずかにクリームがはいったような優雅な色合い。花芯にわずかに点滴で落としたようなサーモンピンクが入ります。
ティーローズ系の強い香りもまたこの品種の魅力のひとつです。
明るい色合い、大きめのしわが寄ったようなざらざらとした手触りのつや消し葉はハマナス交配種に特徴的なものです。120㎝から180㎝高さのシュラブとなり、株肌にはハマナス交配種に特徴的なトゲがびっしりとつきます。

育種者、育種年および品種名の由来など

フランスのコシェ農場主であったフィレモン・コシェが育種した実に美しいハマナス交配種です。なぜか長い間、未公表であったものを、1899年、後継者である息子のコシェ=コシェが育種した父フィレモン・コシェにちなんで命名し、市場へ提供し、世に出ることになりました。

‘スーヴニール・ド・フィレモン・コシェ’(フランス国立園芸協会より新品種として最優秀賞を受賞)。

この美しい品種は父が種から育てたものですが、その父を偲んで名付けたものです。
(白花のハマナス交配種である)’ブラン・ダブル・ド・クベール’との自然交配によって生まれましたが、大きな改良が加えられています。
生育力、樹形、葉など、両品種の一般的な特徴は共通していますが、’スーヴニール・ド・フィレモン・コシェ’の花は完全な八重咲きです。直径10~12センチにも達する美しい白色で、中心部はやや肉色を帯びています。その形と花弁の配置は、有名なバラ’スーヴニール・ド・ラ・マルメゾン’を彷彿とさせます。美しいブルボンによく似ていることから、この品種は非常におすすめで、元品種であるブラン・ダブル・ド・クーベールよりもはるかに優れています。

スーヴニール・ド・フィレモン・コシェ種は、非常に生育旺盛で、優れた返り咲き性があります。

『フランス・バラ年誌(Journal des Roses)』, 1899

上記のとおり、白花のハマナス交配種である’ブラン・ドゥーブル・ド・クベール(Blanc Double de Coubert )’の実生から生じたとされていますが、他のハマナス交配種よりも返り咲きする性質が強いこと、またティーローズ系の香りがすること、ハマナスには見られない、房咲きとなる性質などから、チャイナローズの血が色濃く見られます。
今日、トゲが密生する性質からあまり人気のないハマナス交配種ではありますが、このフィレモン・コシェの優雅な美しさはもっと評価されていいのではないかと思います。

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