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バラ、特にオールドローズ、ランブラーが好きです。
品種名の由来や込められた思い、あるいは背景となった物語、
また、育種者が生きた時代などへの想像をふくらませる作業などを続けています。
バラと宿根草や、葉色が美しいリーフプランツや灌木などを配置したコテージガーデンの作庭も夢見ています。

デュク・ド・ケンブリッジ(Duc de Cambridge)

デュク・ド・ケンブリッジ(Duc de Cambridge)

どんなバラ?

9㎝から11㎝径、花弁が折り重なったように整形するロゼッタ咲き。花色はパープルな色合いを含んだストロング・ピンク。モーヴ(藤色)と表示されることもあります。花弁縁が白く色抜けすることも。
強い香り。
卵型のかたち良いつや消し葉、細めの枝ぶり、180㎝から250㎝高さを超える大きなシュラブとなります。

育種された経緯についての二つの説

交配親の詳細ははっきりしていませんが育種の由来には二つの説があります。

ひとつは、ハイブリッド・パーペチュアル(HP)の生みの親、フランスのジャン・ラッフェイが作出・公表したというもの。イギリスのバラ研究家トーマス・リバースが1840年版の著作のなかでこの品種に言及していることから1840年以前には市場へ提供されていたと解釈されています。(”Rose Amateur’s Guide”,1837, Thomas Rivers)

もうひとつは、1857年、マルゴッタン父(Jacques-Julien Margottin-père)がHPのマダム・フレミオン(Mme. Fremion)の実生種として市場へ出したとするものです。

1840年ころ、ラッフェイはHPの育種に専心していたことが知られています。また、マルゴッタン父もHPの育種に熱心でした。このデュク・ド・ケンブリッジは春一季咲きですので、HPにクラス分けされることはなく、ダマスクにされるのが適切だと思いますが、花形はHPに近いので、 “一季咲きのHP”と表現するのが一番イメージが合うような気がします。

品種名の由来

英国王ジョージ3世の7男、ケンブリッジ公、アドルファス・フレデリック(Adolphus Frederick, Duke of Cambridge、1774-1850)にささげられました。

“Prince Adolphus Frederick, Duke of Cambridge” Painting/ William Beechey [Public Domain via Wikimedia Commons]

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