バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

グロワール・デ・ジャルダン(Gloire des Jardins)

グロワール・デ・ジャルダン(Gloire des Jardins)

どんなバラ?

7から9㎝径の中輪、40弁ほど。カップ型・ロゼッタ咲き。
カーマイン/パープルから次第に色抜けしてモーヴ(藤色)気味に変化してゆく花色。
強香。
120cmから150cm高さのシュラブとなります。

育種者、育種年

1815年以前にジャック=ルイ・デスメ(Jacques-Louis Descemet )により育種されました。
交配親の詳細は不明です。

ジャン-ピエール・ヴィベール(Jean-Pierre Viber)が1820年から発行していたバラ解説書『バラの命名とクラス分けに関する考察(Observations sur la Nomenclature et le Classement des Roses)』の1820、1822、1831年版にデスメ作出として記載されています。。

デスメがヴィベールへ商権、施設などを移譲したのが1815年でした。ここでは確実性を重視して、1815年以前に育種されたとしておきます。

ジョワイヨ教授の解説がすばらしいので下記引用しました。

草姿:本来のガリカ種ほど直立せず、茎には多くの強い棘と剛毛が生じる。
葉:中緑色で、かなり大きな楕円形の葉。
花:中型で、シングルまたは数輪の房咲き。多弁でカップ型・クォーター咲き。
花色:カーマインピンク、スミレ、ライラック、藤色に染まりライラック色に退色する。
香り:穏やか。

(『フランスのバラ/La Rose de France』、1998)