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バラ、特にオールドローズ、ランブラーが好きです。
品種名の由来や込められた思い、あるいは背景となった物語、
また、育種者が生きた時代などへの想像をふくらませる作業などを続けています。
バラと宿根草や、葉色が美しいリーフプランツや灌木などを配置したコテージガーデンの作庭も夢見ています。

アルバ・セミ・プレナ(Alba Semi-Plena)- alba

Alba Semi-Plena

アルバ・セミ・プレナ(Alba Semi-Plena)- alba

どんなバラ?

8弁ほどのセミ・ダブル、平咲きの花が競いあうような房咲きとなります。
花色は純白。イエローの雄しべとの微妙なバランスには風格がただよい、原種に近いとされるのもうなづけます。
香りは鮮烈です。(強香)一般的にはごく近い品種とされているアルバ・マキシマよりも香りが濃厚となります。
秋に結実してオレンジ色となるヒップスも楽しみのひとつです。
卵型、明るい蒼みを帯びたつや消し葉。固いけれど細めの枝ぶり、180cmから210cm高さの立ち性のシュラブとなります。
V字形の樹形となりがちで、庭植えでは株元がすけがちになります。草丈の低い花やグランド・カバーなどと組み合わせてバランスをとるのがよいと思います。寒冷な気候、日照不足にもよく耐え、よい環境にあれば植えっぱなしでも毎年開花するほどです。

育種者、育種年など

『最も敬虔なキリスト教徒の王、フランスとナバルの王ルイ13世の庭園(Le jardin du Roy tres chrestien, Loys XIII, Roy de France et de Navare)』

1623年に公刊された書籍『最も敬虔なキリスト教徒の王、フランスとナバルの王ルイ13世の庭園(Le jardin du Roy tres chrestien, Loys XIII, Roy de France et de Navare)』に’ロサ・アルバ・ムルティプレックス(Rosa alba multiplex)’という標記でイラストが残されています。(画像下部)
これがこの品種の文献上での初見です。1623年からどのくらい遡れるかは不明のままです。

イラストはこのセミ・プレナではなく、’アルバ・マキシマ(Alba Maxima)’のようにも見えますが、現在でもセミ・プレナとアルバ・マキシマは、どちらが元品種でどちらが枝変わり種なのか、 さまざまな意見があるのが現状ですので、1623年には、セミ・プレナかアルバ・マキシマのいずれかが存在していたとしてよいと思います。

品種名の由来など

品種名は「アルバの半八重」という単純な意味ですが、歴史が古いことから、説話や伝説などでモチーフとなったりすることもありました。

テュークスベリーの戦い(Battle of Tewkesbury )
Illustration/anonymous [Public Domain via Wikimedia Commons]

イングランドにおいて、1455年から1485年にわたって繰り広げられた王位継承をめぐって二派に分かれて断続的に抗争がつづきました。
一方のランカスター家は赤バラを、他方のヨークシャー家は白バラを象徴としました。そのことから、この抗争は「薔薇戦争」と呼ばれていること、多くの方はよくご存じのことかと思います。
ヨークシャー家の象徴であった白バラはこのアルバ・セミ・プレナか、あるいはアルバ・マキシマなのかと言われています。ふたつの品種がよく似通っていることから、どちらが元品種でどちらが枝変わり種 であろうと考えられていますが、親子の関係は研究家の間でも意見が分かれているようです。

両家の抗争については下ボタンをご参照ください。
赤バラと白バラの薔薇戦争

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