コンスタンス・スプライ(Constance Spry)- large-flowered climber
どんなバラ?
11cmから13cm径ほどの、フォーマルなカップ型、セミ・ダブルに近い花形。
花色は明るいピンク。爽やかで、すこしサーモン・ピンク気味で暖かみを感じさせる色合いです。
春のみの一季咲きですが、忘れがたいほどの鮮烈なミルラ香。
幅広の大きな葉、小さな突起状のトゲが多い、固めの枝ぶり。250cmから350cm高さのシュラブ/クライマー。そのまま枝を伸ばしてアーチングするシュラブ・ローズとするのも、また、クライマーとして、フェンスなどに誘引するのも見応えがあります。
育種者、育種年など
1961年、ディヴィット・オースチン(David Austin)により育種・公表されました。交配親はつぎの通りです。
種親:ガリカのベル・イシス(Belle Isis)
花粉親:ピンクのフロリバンダ、デンティ・メイド(Dainty Maid)
この品種の代名詞のようになったミルラ香はベル・イシスから受け継いでいるものと思われます。今日、多くのバラ愛好家から称賛されているイングイシュ・ローズですが、このコンスタンス・スプライこそが最初のイングリッシュ・ローズ、作出者デービット・オースチン が最初の成功をかちえた記念すべきものです。
品種名の由来など

コンスタンス・スプライ(Constance Spry:1886 – 1960)はアイルランド出身、看護婦となり平凡な結婚生活に入りましたが、第1次大戦勃発時にダブリンの赤十字病院に勤務するころから、看護、料理、裁縫など家政全般に精通するようになり、教壇に立つようになりました。
フラワー・アレンジャーとしての盛名が高いのですが、輝かしいキャリアのなかではフラワー・アレンジメントはむしろ遅れてスタートしたと言ってもよいと思います。
1926年、ショーウィンドーを飾ったフラワー・アレンジメントがセンセーショナルな成功をかちえ、1929年にロンドンに最初のフラワー・ショップを開店しました。ロイヤル・ウェディングのブーケなどのデザインを続ける一方でフラワー・ショップの支店の新規開店、拡大や学校を創立など、成功裡に残りの人生を歩みました。

