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バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

ゲシュヴィント・ショーンステ(Geschwinds Schönste)- Hybrid multiflora

Geshuwind Shoenste

ゲシュヴィント・ショーンステ(Geschwinds Schönste)- Hybrid multiflora

どんなバラ?

7cmから9cm径、25弁前後、オープン・カップ型の花が数輪ほどの”連れ”咲きとなります。
バイオレットの色合いが濃いクリムゾンとなる花色。
香りはほとんどありません。
楕円形、縁のノコ目が強めに出る、深い色合の照り葉、250cmから360cm高さとなります。柔らかな枝ぶりですので、ランブラーとされることも多いのですが、細いけれども固めの枝ぶりですので、クライマーにカテゴライズすることにしています。

育種者、育種年および品種名の由来など

1900年にルドルフ・ゲシュヴィント(Rudolf Geschwind)が育種しましたが長い間公表されずの状態が続きました。1929年になってようやく、彼の死去後、残された品種を管理していたオーストリー=ハンガリー(現ハンガリー)のショテック女伯(Gräfin Marie Henriette Chotek)のバラ園から公表されました。

ノイバラ系のランブラーとしてクラス分けされるのが一般的ですが、すでに言及したとおり、ここでは”柔らかな枝ぶりの”クライマーとしています。
赤花のノイバラ系ランブラー、ターナーズ・クリムゾン・ランブラー(Turner’s Crimson Rambler)とクリムゾンのチャイナ・ローズ、グルス・アン・テプリッツ(Gruss an Tepritz)との交配ではないかと見るむきもあります。(C. Quest Ritson, “Climbing Roses of the World”)
花色と房咲きになる印象から、そのように解説しているのかもしれませんが、葉や枝の様子からはクリムゾン・ランブラーの影響を感じ取ることはできません。また、ゲシュヴィントがクリムゾン・ランブラーを交配に使用していたという記録も見当たりませんので、クエスト・リットソンの説には少し無理があるように感じます。

深い色合いが醸し出す妖しいほどの魅力を含みながらも、同時に涼やかな印象をも醸し出す、もっとも美しい赤花クライマーのひとつだと思っています。
ドイツの『バラ年鑑誌(Rosen-Almanach)』、1979-1980は、ショテック女伯によるバラ・カタログ1929年版におけるこの品種の解説を紹介しています。彼女の解説はこの品種の魅力を余すところなく語っているように感じています。

今年もまた、パークローズと巨匠のつるバラを販売いたします。
ゲシュヴィント農園から届いたバラたち
私のコレクションの中でも、ひときわ目を引く、見事なバラです。この巨大な茂みを覆う、花の美しさと豊かさは、実際に開花した姿を見た人にしか想像できないでしょう。枝は高く太く、まるで巨大な枝垂れバラのように、幾重にも重なり、花が咲き乱れることで、芝生に向かって大きく弧を描いて垂れ下がります。

革のような美しい葉(セティゲラ系の血が濃く混ざっています)は、重く、大きく、半直立、半垂れ下がる、中型のバラの花房の重みを支える背景となっています。花は長く途切れることなく咲き続け、色褪せるまでほとんど変化しません。

“The rose catalogue of Marie Henriette Gräfin Chotek”, October 1929

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