Photo/unknown [CC BY SA-3.0 via Wikimedia Commons]
ロサ・ケンティフォリア・ブラータ(R. centifolia bullata)- centifolia
どんなバラ?
9cmから11cm径、カップ型・ロゼッタ咲きとなることが多い花形です。
花弁外側はシルバー気味のピンク、内側は鮮やかななかにも落ち着きを感じさせるミディアム・ピンクの花色。美しい花形の多いオールド・ローズのなかでも、とりわけ美しいとされるケンティフォリア・クラスですが、クラス名のもととなったケンティフォリアとともに、クラスを代表する美しい花が魅力の品種です。
強く香ります。

葉脈から浮き上がったようなふくらみのある葉形が特徴的です。命名もこの特徴から”Bullata”(「泡のような」、ラテン語)からとられています。”Lettuce leaved Rose”(レタス葉バラ)と呼ばれることもあります。
不整形のトゲ、120cmから180cm高さのシュラブ樹形となります。
育種者、育種年など

ケンティフォリア・ミノールから、あるいはロサ・ケンティフォリアからの枝変わり種とみなされています。古い由来であることは明らかですが、詳細は不明のままです。
ロンドンでボタニカル・アートの教師をしていたメアリー・ローレンス(Mary Lowrence)さんによって1799年に刊行された『自然界のバラ・コレクション(A Collection of Rose from Nature)』は、18世紀末に市場で入手できたバラのカラー・イラストとして有用な資料となっています。
そのなかに、’Monstrous hundred-leaved rose’と記載されているイラストはこのケンティフォリア・ブラータであろうとされています。
ニュージーランドのバラ研究家であったナンシー・スティーンは著作『ザ・チャーム・オブ・オールドローゼス(The Charm of Old Roses”)』の中で、当時著名な研究家・蒐集家としてジョゼフィーヌのバラ蒐集のサポートをしていたアンドレ・デュポンが育種したと記載していますが、明確な根拠を示しておらず、定説とはなっていないようです。
また、”バラの画家”がを描いた”Rosa Centifolia Bullata”と題された絵はとりわけ傑作の誉れ高い作品です。
