プレジダン・ド・セズ(Président de Sèze)- gallica
どんなバラ?
7cmから9cm径、50弁から70弁のロゼッタ咲き、または丸弁咲きの花形。
花色はストロング・ピンク。周縁部は退色し、中央部は色濃く染まることが多い色合いです。
強く香ります。
多少とがり気味の、くすんだ、しかし明るい葉緑。細いけれども固めの枝ぶり、120cmから180cm高さ、ガリカとしては比較的大型の立ち性のシュラブとなります。
ピンク・パープルに彩る庭作りによく用いられるのは、個性的でありながら、なおかつ、まわりに植栽された草花とよく調和する特質が見られるためだと思われます。ニュージーランドのバラ研究家、トレバー・グリフィスは、この品種を「ガリカ品種の中でもっとも美しい…」と賞賛しています。(Trevor Griffiths, “The Book of Old Roses”)
育種者、育種年など
1836年に刊行された『バラ愛好家のための完全マニュアル(Manuel Complet de l’Amateur de Roses)』にエベール夫人(Mme. Hébert)により育種された品種としてリストアップされたのが文献上での初見のようです。ジョワイヨ教授は著書『ラ・ロズ・ド・フランス(La Rose de France)』のなかで、アルディのバラ販売リストの1828年版に記載があるとしていますが、おおかたの資料は1836年より以前としているので、ここでも1836年ころの育種としました。
ジェニー・デュバル(Jenny Duval)と花、樹形とも著しく類似していることから、両品種は同一品種の別名として長い期間みなされたきましたが、最近、それぞれ個別の品種として識別されるようになりました。(Francois Joyaux, “La Rose de France”など)
プレジダン・ド・セズ(Président de Sèze)

プレジダン・ド・セズとは、フランス革命下、ルイ16世の国民裁判において国王を弁護した法廷弁護士レイモン・コント・ド・セズ(Raymond, comte de Sèze:1748-1828)のことです。
国王として行う事には不可侵性がある、つまり、不可侵の存在を裁くことは不可能であるため、国王を法律上裁可することはできない、国王を断罪しようとするこの裁判は違法であると主張しました。
主張は容れられず、ルイ16世は断頭台の露と消えたことはご存知の通りです。

