ロサ・ブラクテアータ(R. bracteata)- species
どんなバラ?
9㎝から11㎝径、シングル・平咲きの花形。若緑色のとがり気味のつぼみは開花すると純白となります。花弁の外縁になだらかな切れ込みができてハート型になることがあります。
強い香り。
椿を思わせる照り葉。固いけれども細めとなる枝ぶり、数多くはないけれど長く鋭くフックしたトゲ、500㎝高さを超える大型のランブラーとなります。
原種バラはほとんどが春一季咲きですが、このブラクテアータは温暖な気候下では常緑で、関東地方南部で6月ころに開花、その後、ポツポツと返り咲きすることで知られています。
平たく大きめの茶褐色の結実は成熟すると黒色になります。
育種者、育種年および品種名の由来など
1793年、マッカトニー卿(Lord Macartony)により英国へもたらされたのがヨーロッパへ紹介された第一歩となりました。そのため、マッカートニー・ローズ(Macatony Rose)という別称でも知られています。
つぼみの下の苞(ほう:bractea)が非常に大きいことから、bracteataという学名がつけられ、1798年、ドイツのヨハン・クリストフ・ウェンドラント(Johan Christoph Wendland:1755-1828)により品種登録されました。
中国南東部、台湾、フィリピンなど比較的温暖な地方の海岸近くの段丘などに自生しています。日本でも沖縄地方などで見ることができます。1828年、カカヤン(現在のルソン島)からもたらされたことから、国内ではカカヤン・イバラとも、八重山群島にも自生していることから八重山イバラとも呼ばれています。
アメリカでは、フロリダ州、テキサス州など南部地域で野生化していることが確認されています。
バラの品種改良に使われることはあまり例がありませんが、ウィリアム・ポール(Paul, William)が作出したマーメイド(Mermaid)はこのブラクテアータといずれかのティー・ローズとの交配により育種されたと言われています。

