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バラ、特にオールドローズ、ランブラーが好きです。
品種名の由来や込められた思い、あるいは背景となった物語、
また、育種者が生きた時代などへの想像をふくらませる作業などを続けています。
バラと宿根草や、葉色が美しいリーフプランツや灌木などを配置したコテージガーデンの作庭も夢見ています。

ヨランド・ダラゴン(Yolande d’Aragon)- damask perpetual

Yolande d'Aragon

ヨランド・ダラゴン(Yolande d’Aragon)- damask perpetual

どんなバラ?

11cmから13cm径、40弁を超えるオールドローズとしては例外的な大輪、つぼ形の花形。
花色はライラック気味のミディアム・ピンク。中心部が色濃く染まる実に美しい品種です。
ダマスク系の強い香り。
大きな丸みのある、明るい葉緑。固めの枝ぶり、120cmから180cm高さの直立性のシュラブとなります。豪華な大輪花、しかし、花は明るい葉緑の中へ埋もれることもあり、透き通るような葉緑と深みのある花色とのコントラストから、豪華でありながら、爽やかさを同時に感じさせる、不思議な印象をうける品種です。

育種者、育種年など

ジャン=ピエール・ヴィベールが1845年に公刊した著作『薔薇および葡萄の栽培法(Culture exclusive du rosier et des vignes)』に1843年作出と記載されています。バラの育種史において新たな時代をひらくことになったこの品種について、ヴィベール自身のコメントはつぎのようなものでした。

パーペチュアルローズ

今年、私は興味深いパーペチュアルローズのシリーズを新たに分類することにしました。これらのバラは、私が以前初めて発表したトリアノンのパーペチュアルローズを原種とする複数の品種から作出したものです。既に白花品種もいくつか含まれているこの分類群の植物は、その特有の性質と、広く分布していることから、他のパーペチュアルローズとは区別して分類するのが適切だと判断しました。

*93 ヨランド・ダラゴン、大輪、多弁、ピンク、1843年…₣4

*名前の前にアスタリスクが付いている、または名前の後に年号が付いているバラは、私の自家苗から作出されたものです。

命名の由来など

”聖母子像に祈りを捧げるヨランド・ダラゴンと子供たち” 書籍の挿絵/作者不明 [Public Domain via Wikimedia Commons]

ヨランド・ダラゴン(Yolande d’Aragon:1384-1442)は、フランスのアンジュ(Anjou;現在のMaine et Loire地方)の領主ルイ2世夫人です。
ナポリおよびシシリーの支配権をめぐる争いに明け暮れた夫ルイ2世を助けて功があり、夫の死後は義理の息子が巻き込まれた政争の中で、一族の利益を守るために適切な指針を与えた、気丈な女性として知られています。美しく、賢く、女のからだに男のこころをもっていると賛辞を受けた女性です。

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