Photo/Rudolf [CC BY SA-4.0 via Rose-Biblio]
エロイーズ(Héloïse)- gallica
どんなバラ?
7cmから9cm径、40弁を超える丸弁咲きとなります。しばしば花芯に緑芽が生じます。
花色は、ミディアム・ピンク、花芯は少し濃色気味となります。また、花弁には縦縞のような濃淡が出ることが多く、忘れがたい印象を受けます。
強い香り。
大きめなつや消し葉。剛毛のような小さなトゲが密生した枝ぶり、120cmから180cm高さのシュラブとなります。
育種者、育種年など
1815年以前にジャック=ルイ・デスメ(Jacques-Louis Descemet)によって育種されたとみなされています。
ジャン₌ピエール・ヴィベール(Jean-Pierre Vibert)によるバラ・カタログ『Observations sur la Nomenclature et le Classement des Roses(バラの命名法と分類に関する考察)』の1820年版に”D”(デスメ育種)としてリストアップされていることで、デスメが育種したことが明白ですし、ヴィベールがデスメのバラ資産を受け継いだのが1815年でしたので、育種年は”1815年以前(どれだけ遡れるかは不明)”とされています。
品種名の由来など

エロイーズはフランスの女性名です。
ルソーの著作『新エロイーズ』にちなんで命名されたのではないかという解説も見受けますが、12世紀に生き、ラテン語、ギリシャ語、ヘブライ語に堪能な聡明で美しい女性アルジャントゥユのエロイーズ(Héloïse:1090or1100-1164)にちなんで命名されたのではないかと感じています。
エロイーズは著名な神学者、哲学者であるピエール・アベラール(Pierre Abélard:1079-1142)との恋愛関係になり、子をもうけますが世間からは受け入れられず、アベラールはパリを離れ、エロイーズは修道院に入って世俗から離れることになりました。
二人の人となりは往復書簡集『アベラールとエロイーズ』で知ることができます。


