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バラ、特にオールドローズが好きで名前の由来や育種の経緯などを調べています。
宿根草や葉色が美しい草花や灌木などをアレンジしたバラ咲く庭を愛でるのも長年の夢です。

セレスティアル(Celestial)- alba

セレスティアル(Celestial)

Photo/Rudolf [CC BY SA-4.0 via Rose-Biblio]

セレスティアル(Celestial)- alba

どんなバラ?

7cmから9cm径ほどのセミ・ダブル、平咲きの花。花芯にイエローのオシベが見えます。
混じり気のないクリアーな印象のライト・ピンクの花色。
甘い香りと表現するにふさわしい強香を放ちます。
例外的なほど丸みを帯びたつや消し葉。120cmから180cmほどまで枝を伸ばすシュラブとなります。開花期には枝は房の重みでアーチングします。耐寒性があり、日の陰りがちな場所でも育つ丈夫な品種です。

育種者、育種年など

古い由来のアルバです。文献上では1717年にこの品種に言及した記述があるようですが、どれだけ遡れるかは不明です。
グラハム・S・トーマス(Graham Stuart Thomas)はこの品種の起源はオランダにあるとしていますが、育成者など不明のままです。(“Graham Stuart Thomas Rose Book”)

“Celestial”とは”天空の”といった意味でしょうか。セレスト(Céleste;仏語)あるいはロサ・エルベセンス(R. erubescens;”赤が発色する”)と別名で呼ばれることもあります。

伝えられた物語など

1756年から1763年の間、プロシャ・イギリス連合軍とオーストリア・ロシア・フランス連合軍との間で植民地支配権などをめぐって世界各地で起きた戦闘は一括して七年戦争と呼ばれています。
現在のドイツ、ミンドンで起きたイギリス軍とフランス軍の戦闘のあと、勝利したイギリス軍は敗走するフランス軍を追走しながら、この品種を自軍の徴しとしたという言い伝えがあります。
この戦争に負けたフランスは北米の植民地のほとんどを失うことになりました。もし勝利していたら、現在の米国民は英語ではなくフランス語をしゃべっていたのかもしれません。

ロサ・ダマスケナ・オーロラ、ロジエ・オーロール・ポニアトヴスカ(Rosa damascena aurora, Rosier Aurore Poniatowska)
Illustration/Pierre-Joseph Redouté [Public Domain via Wikimedia Commons]

バラの画家”ルドーテは、ロサ・ダマスケナ・オーロラ、ロジエ・オーロール・ポニアトヴスカ(Rosa damascena aurora, Rosier Aurore Poniatowska;”オーロール・ポニアドヴスカのバラ”)というタイトルのもとに美しい絵を残しています。
オーロール・ポニアトヴスカはルドーテの愛弟子として知られている女性です。

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