アルバ・マキシマ(Alba Maxima)- alba
どんなバラ?
7cmから9cm径、17から25弁の丸弁咲きの花形。花芯のイエローのオシベがアクセントとなります。
つぼみのときは淡いピンクを帯びていますが、開花すると純白となる花色。
強く香ります。(強香)
まるみを帯びた、蒼みを含んだ深い色合いのつや消し葉。細いけれど固めの枝ぶり、180cmから250cm高さの直立性のシュラブとなります。
枝は細めのままするすると伸びること、また、あまり枝数が増えない性質もありますので、花壇などで自立させるよりは、ピラー仕立て、あるいは、小さめのアーチや低めのフェンスなどへ誘引するのがよいように思います。
“花”のない季節でも、野趣たっぷりの葉色と樹形はじゅうぶん鑑賞の対象になると思います。耐寒性、耐病性にすぐれ、半日陰にもよく耐える、”頑丈”な手入れを要しない品種です。
育種者、育種年など

非常に古い由来の品種で、最初期のアルバのひとつと言われています。
13世紀にはすでに知られていたという解説も見受けますが、文献上に”白バラ”として記述され、アルバ・マキシマであろう品種の記述が確認できるのは16世紀になってからです。
通称タベルナエモンタヌス(Tabernaemontanus)=ヤコブス・テオドルス(Jacobus Theodorus:1525 – 1590)が1590年に刊行した『エイコネス・プラタルム(Eicones Plantarum)』ではイラスト付きで「ロサ・アルバ、ヴァイス(=ホワイト)ガーデン・ローズ」として紹介されています。
アルバ・マキシマがどのように生み出されたのかははっきりしていませんが、英国などにも自生する原種ロサ・カニナ(R. canina)と原種ガリカ(R. gallica)との自然交配によるのだろうというのが一般的な理解です。
この品種はアルバ・セミ・プレナと同様、バラ戦争(1455 1485)で一方の旗頭、ヨーク家の”白バラ”の象徴として用いられたとして、ホワイト・ローズ・オブ・ヨーク(White Rose of York)と呼ばれたり、コモン・グレート・ホワイト(Common Great White)、あるいは、17世紀、スチュアート朝の復位をめざしスコットランドに勃発したジャコバイトによる叛乱の際、白バラがシンボルとされたことから、ジャコバイト・ローズ(Jacobite Rose)など、歴史に彩られた数多くの別称をもっています。
品種名の由来など
(以下はアルバ・セミ・プレナと同じ解説です)

イングランドにおいて、1455年から1485年にわたって繰り広げられた王位継承をめぐって二派に分かれて断続的に抗争がつづきました。
一方のランカスター家は赤バラを、他方のヨークシャー家は白バラを象徴としました。そのことから、この抗争は「薔薇戦争」と呼ばれていること、多くの方はよくご存じのことかと思います。
ヨークシャー家の象徴であった白バラはこのアルバ・セミ・プレナか、あるいはアルバ・マキシマなのかと言われています。ふたつの品種がよく似通っていることから、どちらが元品種でどちらが枝変わり種 であろうと考えられていますが、親子の関係は研究家の間でも意見が分かれているようです。
詳細は別記事をご覧ください。赤バラか白バラの薔薇戦争

