ロサ・ガリカ・オフィキナリス(Rosa gallica officinalis)- gallica
7cmから9cm径のセミ・ダブル、オープン・カップ形の花。
花色は深いピンク。パープルの色合いが加わることもあります。中心部のイエローの雄しべがアクセントとなります。
強く香ります。
幅狭、ボール紙のようなざらっとした表皮の明るい色調のつや消し葉です。小さな、しかし鋭いトゲが密生する、細いけれど固めの枝ぶり、90cmから120cm高さの、低性のシュラブとなりますが、横張りの性質があり、高さと同じほどまで枝をのばし全体としてはこんもりと、ボリューム感のある樹形となります。
寒冷な気候、日照不足にはよく耐えますが、温暖地域にはなじみにくいことがあり、花つきが悪くなることがあります。
ヨーロッパへもたらされた経緯/品種名の由来など

1241年、フランス、シャンパーニュ伯、ティボー4世が率いた十字軍が遠征を終え、エルサレムから故国への向かう帰途、ダマスキナ(Damascina)と呼ばれるバラを持ち帰ったと伝えられていますが、そのダマスキナこそがこのアポシカリー・ローズそのものであったと言われています。
園芸バラの最初の品種と目されるガリカの中にあって、原種に近い品種のひとつとされています。ロサ・ガリカ・オフィキナリス(Rosa gallica officinalis)とは、「薬剤師のガリカ・バラ」という意味です。アポシカリーズ・ローズ(Apothecary’s Rose)という別名で呼ばれることも多いですが、「薬剤師のバラ」の英語表記ですので、同じ意味になります。品種名はともに実際に乾燥した花弁を薬剤として利用したことによります。
薔薇戦争における”赤”バラ徽章
また、英国における『薔薇戦争(1455-1487)』では、”赤”バラを徽章とするランカスター家と”白”バラを徽章とするヨークシャー家が王位をめぐって抗争をつづけましたが、この品種は、ランカスター家お象徴するものと見なされ、レッド・ローズ・オブ・ランカスター(Red Rose of Lancaster)と呼ばれることもあります。

