ロサ・ヴィロッサ(R. villosa)- species
どんなバラ?
3cmから7cm径、シングル・浅いカップ型または平咲きの花が新芽の先端に開花します。単輪あるいは数輪の“連れ”咲き。
花色はストロング・ピンク、清楚な淡い色合いとなることもしばしばです。個体株による変化も大きいようです。
香りはわずか。
縁のノコ目が強くでる、蒼みを帯びた楕円形のつや消し葉。トゲが比較的少ない、細めながらも固めのまっすぐに伸びる枝ぶり、180cmから250cm高さの横張り性の強いシュラブとなります。
自生地、発見の由来など
中央から南ヨーロッパ、トルコ、コーカサス地方にかけて自生しています。英国では秋の赤い結実が愛されたゆえか古い時代から植栽されてきたようですが、耐寒性に欠けており寒冷地ではあまり見ることはできません。
分類学の父カール・リンネ(Carl von Linné)が1753年に発刊した『『植物の種(Species plantarum)』の中で記述したのが最初の学術上の記述とされています。
品種名のvillosa(ラテン語:繊毛のある)は小葉の裏、子房、萼片などに繊毛が生じることから命名されたと思われます。また、秋にりんごを小さくしたような、真っ赤な球形の果実を形成します。
1753年のリンネによる公表の後、、1762年、J. ヘルマン(J. Herrmann)が公刊した『De Rosa』の中では別品種としてロサ・ポミフェラ(R. pomifera;”リンゴのような果実”)と命名されて発表されましたが、今日ではvillosaとpomiferaは同一品種と判断されています。しかし、真っ赤に色づく結実がこの品種の一番の特徴であることから今日でもポミフェラの品種名を用いるバラ愛好家も少なからずいます。この原種を交配親としたダブル咲きの美しい品種はロサ・ポミフェラ・デュープレックス(R. pomifera ‘Duplex’)と呼ばれることが多いようです。英語圏ではアップル・ローズ(Apple Rose)と呼ばれることもあります。


