早春に花開くクロッカス、スノードロップやキンポウゲの花々がしぼむころ、春先から青々とした剣葉を伸ばしていたスパニッシュ・ブルーベルが開花します。
耐寒性にすぐれ、植えっぱなしでも容易に盛夏をのりこえます。植え込んで数年を経ると子株がよく出てよく横張りし、数十センチ幅に群生するようになるなどボリュームたっぷりの草姿になったりします。
ダーウィン・ハイブリッド系やユリ咲き系の遅咲き大型のチューリップやダッチアイリスなど少し高性の品種と組み合わせると、緑たっぷりのスパニッシュ・ブルーベルの間から大きな花が顔を出し、春先のすがすがしさを演出できるのではないかと思います。
スパニッシュ・ブルーベル/ヒアキントイデス・ヒスパニカ(Hyacinthoides hispanica )
- 学名:キジカクシ科ヒアキントイデス属(Hyacinthoides hispanica):球根多年生草本
- 別名:、ヒアキントイデス(学名)、釣鐘スイセン、シラー・ヒスパニカなど、イングリッシュ・ブルーベル( H. non-scripta )は同属・別種
- 花色:白、ラベンダー、青、紫、ピンクなど。黄花種はありません
- 花期:4月上旬~下旬、チューリップの開花期とほぼ同時
- 原産地:ヨーロッパ南部、北アフリカなど地中海沿岸地域(イングリッシュ・ブルーベルだけが例外)
- 草丈x株幅:30~40cm丈x30~40cm幅、品種により多少の変化があります
ヒアキントイデス(Hyacinthoides )という学名の由来
ヒアキントイデスとは、ヒアシンス属(Hyacinthus)に似ているという意味。とくにヒスパニカ種(H. hispanica)の草姿がヒアシンスに似ている事にちなむとのこと。(Wikipedia等)
原種と園芸種
イングリッシュ・ブルーベル系も含めて20種ほどの原種が知られています。原種は青または青紫の花色です。白、ピンクなどへの花色の変化を求めていくつか園芸種も育種されていますが、次の2原種がそのまま利用されていることがほとんどです。
スパニッシュ・ブルーベル(Hyacinthoides hispanica)
イングリッシュ・ブルーベル(H. non-scripta)

スパニッシュ・ブルーベル(Hyacinthoides hispanica)
スペインに自生していることから、”スパニッシュ”の名が冠されています。ボリュームのある剣葉のなかから花茎が直立し、釣鐘状の花序を形成します。
耐寒性、耐暑性に優れ、植えっぱなしで毎年開花が期待できる優れた品種です。
開花時期:4月上旬~下旬
草丈x株幅:30~40cmx30~40cm

イングリッシュ・ブルーベル(H. non-scripta)
ほとんどのヒアキントイデスの自生地は地中海を取り囲むように南ヨーロッパと北アフリカに広がっていますが、このノン=スクリプタは英国の森林などに自生しています。
春、樹木の下をブルーに染め上げるほどの群生地が各地に見られるますが、それは英国の春の到来を告げる風物詩となっています。
耐寒性には優れていますが、千葉北西部では夏越しがむずかしくなっているのが、残念です。
開花時期:4月上旬~下旬
草丈x株幅:25~35cmx25~35cm
ヒアキントイデスとシラー(Schilla)
スパニッシュ・ブルーベルはシラー・ヒスパニカと名で販売されることがあります。これは、ヒアキントイデス属そのものが、シラー属に含まれていたことの名残りだと思われます。同じように早春の花として知られるチオノドクサ(Chionodoxa)もシラーの近縁種ですので、原種間での交雑があったりしてどの属とするか議論になったりすることもあるようです。

