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バラ、特にオールドローズ、ランブラーが好きです。
バラの体系的な整理を行いながら、品種名の由来や込められた思い、あるいは背景となった物語、また、育種者が生きた時代の背景などへの想像をふくらませる作業などを積み重ねています。
バラと宿根草や、葉色が美しいリーフプランツや灌木などを配置したバラ咲くコテージガーデンの作庭も長年の夢です。
毎年、晩秋には、来る春の植栽をどうするか、新しいバラや宿根草を迎えたり、アレンジを見直すなど心弾む毎日です。

ここでまとめた記事が少しでも園芸愛好家のお役に立つことがあれば、管理者の一番の喜びです。

バラと宿根草の美しい庭つくり①~バラ(シュラブ、クライマーとランブラー)を選ぶ

自宅庭・リビング側

バラと宿根草の美しい庭つくり

千葉北西部(関東南部=温暖地域)の自宅で庭つくりを楽しんでいます。家屋の周りだけですので限られたスペースしかありませんが、バラと宿根草が調和するローメンテナンスの庭つくりをめざしています。
それはたとえば、早春の芽吹きから若緑への移ろいに心なごみ、そして絢爛たる春の開花を楽しみ、盛夏のビビットな花色を愛で、秋から冬への枯れ姿を慈しむ、そんな庭つくりです。
いままで、あれこれと悩み、試し、失敗も重ねてきました。しかし、このごろ、ようやく少し分かりかけてきたかなと感じるようになりました。

自宅庭・リビング前

バラ、とくにオールドローズとランブラーローズがとても好きです。5月、豪華絢爛とバラが咲きほこり、むせ返るほどの香りに包まれる庭をめざした時期もありました。しかし、年を重ねるにつれ、宿根草、一年草、灌木やリーフプランツとの組み合わせを楽しむことのほうが好きになってきました。組み合わせがうまくいけば、庭は一年を通じて楽しみを与えてくれるようになります。

庭つくりはプランの作成からはじまります。これはとても楽しい作業です。この「庭つくりの計画」そのもの、たとえば春のチューリップの色合わせ、それからバラが咲き、さらに数々の宿根草がそれを追いかけるように花開く、そして、暑い夏を迎える…そんな想像を巡らすこと自体が庭つくりの一番楽しい作業なのかもしれません。

草木選びにあたっての考えかた~はじめる前に

以上のように、バラ選びから始め、組み合わせる球根を選び、手入れが楽な宿根草の組み合わせに想いを巡らし、灌木やリーフ・プランツの葉色やテクスチャーの組み合わせを考えて、まとめ上げようと思っています。
これからの作業にあたって、草木のカテゴリーを以下のリストのように分けました。これから、項目ごとにデータをまとめ、最後に組み合わせプランを作成するというふうに考えています。まずは好きなバラ選びから。

  1. バラ(シュラブ、クライマーとランブラー)を選ぶ
  2. チューリップの咲き順と花色の組み合わせに配慮する
  3. チューリップ以外の春咲き球根(クロッカス、ハナニラ、スイセン、アリウムetc.)を選ぶ
  4. オールドローズやランブラーと咲き競う宿根草(早春、春爛漫)を選ぶ
  5. オールドローズやランブラーの後に咲く宿根草(初夏、盛夏)を選ぶ
  6. 秋咲き、枯れ色を愛でる宿根草(初秋、晩秋、冬季)を選ぶ
  7. 忘れてはならないじょうぶな一年草、長く咲く美しく咲き、そしてこぼれ種も?
  8. 灌木(葉色、テクスチャーそして魅力的な樹形)を選ぶ
  9. リーフプランツ(葉色、テクスチャーそして魅力的な草姿)を選ぶ
  10. 庭つくりプラン(バラ、球根、宿根草、一年草、灌木などの組み合わせ)を考える

バラを選ぶ

オールドローズのエキゾチックな花、鮮烈な香り、野趣にあふれるトゲいっぱいの枝ぶりをこよなく愛しています。
そんな”好き”なバラの開花を愛でることは庭つくりのこの上ない楽しみですが、花だけを鑑賞するのではなく、芽吹きの様子や、花後、コンパニオンプランツとなごむマッチングが大事だと思っています。

バラを選ぶにあたって

1867年にフランスのギヨ・フィスにより育種・公表されたラ・フランス(La France)は丈夫さと美しさから愛好家のあいだで賞賛され一時代を築きました。そして、この品種は後に「最初のモダンローズ=ハイブリッド・ティー」として認定されることとなりました。
ラ・フランスの公表以後、新品種は大輪花、固い枝ぶりのモダンローズが中心となりました。ただ、そうした品種は庭で他の草木との調和が取りづらいとずっと感じていました。そのことから、つぎのような3点を念頭に置いてバラを選ぶことにしています。

  1. 花は小輪(3~7cm径)または中輪(7~9cm径)を主体とし13cm径を超えるような花径となる極大輪花は避ける
  2. 花形はもちろん大事だけれど、つぼみ、葉色、葉形やトゲなどに美しさを感じたら加点する
  3. 柔らかな枝ぶりのシュラブ、またはランブラーを主体とし、固めの枝ぶりのブッシュは避ける

言うまでもありませんが、バラの品種はARS(American Rose Society)に登録されているだけでも4万品種を超えていると言われています。正確な数値ははっきりしていませんが、国内で実株を見ることができる品種数も6,000を超えると言われていますし、大手のナーサリーでも2,000を超える品種を保有しています。したがって、上記の①、②および③の条件を満たす品種も選びきれないほどの数になってしまいます。
それゆえ、これからリストアップするバラ選びは、”おすすめ”バラではなく、個人的に”好き”なバラとなります。愛好家の方々がそれぞれ”好きな”バラをお選びいただけたら、それがベストの”バラ選び”になると思います。
以下の一覧は30品種に満たないものですが、ひとりで管理できる範囲にするために”涙ながら”に厳選した結果です。

一季咲きのシュラブ

一季咲きのオールドローズは庭のフォーカルポイントとなります。というより、これら、こよなく愛するバラの美しさがもっとも輝ける環境を整えることが私の庭つくりの目的だと考えています。
以下リストアップしたガリカ2種、ダマスク2種、ケンティフォリア2種、そしてアルバ1種、計7種は、どれも外せない品種です。それぞれの品種の詳細は画像をクリックしてお進みください。

返り咲きするシュラブ

一季咲きのバラが終わると庭の彩りは一気にしぼんでしまいます。宿根草やリーフプランツがその穴を埋めてくれると思いますが、返り咲きするバラを加えておけば、名残惜しさを和らげることができます。ここでは3種だけ。
とても美しく庭を飾ってくれるイングリッシュ・ローズもひとつ加えています。

大型シュラブ(小さなクライマー)とクライマー

庭のトレリスやアーチには200cm高さほどの大型のシュラブがよいと感じています。なぜなら、500cm高さを超えることもあるランブラーの剪定、花柄つみなどの管理作業は、それなりの危険がともない、覚悟が必要だと思うからです。
また、壁面や法面(のりめん)などに誘引するには、ランブラーを選ぶより、固めの枝ぶりのクライマーのほうが向いていると思っています。数年経て、太くなった幹は壁面を飾るオーナメントとなると思われることが一点、小輪花が多いランブラーより、大輪花の品種が豊富で壁面との対比が際立ちがちだということが二点です。

残念ながら、画像の提供ができないのでここではリストアップしませんでしたが、モダンローズのなかにもオールドローズと同じ味わいを楽しめる品種がいくつも誕生しています。加えて、じょうぶでよく返り咲きするという、とてもうれしい性質も兼ねそなえています。ここでは、オリエンタリス・プログレッシブ・シリーズから枝ぶりがたおやかでクライマーとしたほうがよいのではと感じている大型のシュラブを3品種あげておきます。

ランブラー

春、空を染めるかのように爛漫と花開くランブラーの下にただずむとき、剪定や施肥、害虫の駆除など一年を通しての管理の苦労を忘れることができるでしょう。花の終り、桜吹雪ならぬ花束のように枝もたわわに咲き誇ったランブラーの花弁の降る下は、バラを愛する者にとっては極上の時間となります。ここでは厳選した5種のみをご紹介します。


ランブラーについての、数多い美しい品種の詳細は以下の関連ページをご参照いただけたらと思います。

原種系のシュラブ

原種系の品種のなかでは、ハマナス系とスピノシシマ(ピンピネリフォリア)系がとても好きです。
ハマナス系品種には他のクラスにはみられない多くの特徴があります。
明るい色調のつや消し葉、ポツポツと返り咲きする性質などです。品種によっては花と大きな赤い結実とを同時に観察することができます。また、このハマナス系の白花品種からは他のクラスの白花種にはない”純な”白を体験することができます。密生するトゲがとても魅力的だと感じたら、それは「ハマナス病」にかかったと考えるべきです。
スピノシシマ(ピンピネリフォリア)系の渋みのあるつや消し葉からは、いかにも野生のバラといういう印象を受けます。冬、茶褐色に枯れこんだ小さな葉と露わになった鋭いトゲの株姿に恍惚となったら、今度は「ピンピネリフォリア病」になったと思ってよいでしょう。ふたつの病にかかったら、それは死ぬまで癒えることのない業病だとあきらめることです。
2原種ともに寒冷地域で自生しているので、関東南部(千葉北西部)では盛夏を越すのがたいへんなのですが、”好き”なバラは外すわけにはいきません。

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