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バラ、特にオールドローズ、ランブラーが好きです。
バラの体系的な整理を行いながら、品種名の由来や込められた思い、あるいは背景となった物語、また、育種者が生きた時代の背景などへの想像をふくらませる作業などを積み重ねています。
バラと宿根草や、葉色が美しいリーフプランツや灌木などを配置したバラ咲くコテージガーデンの作庭も長年の夢です。
毎年、晩秋には、来る春の植栽をどうするか、新しいバラや宿根草を迎えたり、アレンジを見直すなど心弾む毎日です。

ここでまとめた記事が少しでも園芸愛好家のお役に立つことがあれば、管理者の一番の喜びです。

コンディトルム(Conditorum)- gallica

コンディトルム(Conditorum)

コンディトルム(Conditorum)

どんなバラ?

9cmから11cm径、26弁を超える丸弁咲き、花色はモダン・ローズのような鮮やかな赤。
強い香り。
明るい色調のつや消し葉、小さなトゲが密生する、細いけれど固めの枝ぶりからは古い由来のガリカだと思わせるものがあります。120cmから150cm高さのシュラブとなります。

以下述べるように、16世紀には知られていたとされるガリカですが、その時代にこのような多弁、大輪の赤花を咲かせる品種が存在していたことは驚異的なことでした。

品種名の由来など

コンディトルムとは”創設者”といった意味合いですが、命名の由来はよくわかっていません。古くは’Zukker Rose(”甘いバラ”独語)’と呼ばれていましたが、1889年、ドイツ(当時はプロイセン)のゲオルグ・ディーク博士(Dr. Georg Dieck)が新品種として登録した際に”ロサ・ガリカ・コンディトルム”と命名したようです。

"Paradisi in sole paradisus terrestis" by John Parkinson, 1629
 “Paradisi in sole paradisus terrestis” by John Parkinson, 1629 [Public Domain contributed by Bio Diversity Library]

フランスの現代中国の歴史学者であるフランソワ・ジョワイオ教授(`Prof. Francois Joyaux)は著作『ラ・ロズ・ド・フランス(La Rose de France)』のなかで、

「1588年、ドイツのヨアヒム・カメラリウス(Joachim Camerarius)の著作『Hortus medicus et philosophicus』でズッカ―ローゼン(Zuckerrosen:”甘いバラ”)と記述されているバラはこの品種ではないか、あるいはイングランドの医師・植物学者であったジョン・パーキンソン(John Parkinson)の著作『Paradisi in sole paradisus terrestis』の中で述べているロサ・ハンガリカ(Rosa Hangarica:”ハンガリアン・ローズ”)はこの品種のことだろう」と解説しています。
ロサ・ハンガリカの名は、ハンガリーでローズ・ウォーターや蜜(コンフェクション;命名の由来となった)の原料とされていたことによります。

(註:左画像のいちばん左下”5″が’Rosa Hangarica’)

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