シャポー・ド・ナポレオン(Chapeau de Napoleon)- centifolia
どんなバラ?
11cmから13cm径、カップ型、ロゼッタ咲きとなる花形。
明るいなかにも、さわやかで落ち着いた雰囲気のあるミデアム・ピンクの花色です。
非常に強く香ります。
幅広で大きめ、まるみのある縮れきみの明るい色調のつや消し葉。細いけれど固めの120cmから180cm高さの立ち性のシュラブとなります。
つぼみを覆う萼片の部分に羽毛のような苔(モス)状の突起が生じ、そのため、つぼみ全体がナポレオンの愛用した帽子に似た形となることから、シャポー・ド・ナポレオン(”ナポレンの帽子”)という名前で親しまれています。
モスの1品種として紹介されることが多いのですが、つぼみ以外にはモスは生じませんので、ケンティフォリアとされるのが本来のクラス分けかと思われます。
育種者、育種年など
1826年、スイス、フライブルグ(Fribourg)の修道院で発見され、1832年、ジャン=ピエール・ヴィベールにより市場へ提供されました。それ以来多くのバラ愛好家から親しまれています。コモン・モスの枝変わり種であるというのがおおかたの研究者の見解です。
クレステッド・モス(Crested Moss;”頂部モス”)、ロサ・ケンティフォリア・クリスタータ(Rosa centifolia ‘Cristata’;”鶏冠ケンティフォリア”)などの別名で呼ばれることも多い品種です。
この品種の発見の経緯はつぎの記事で少し詳しく知ることができます。
ROSA CENTIFOLIA. VAR. CRISTATA
…ロサ・ケンティフォリア・クリスタータは、1826年から1827年頃にスイスの中世の古い城の塔の頂上で、ある植物学者によって発見されたとされています。
『ジャーナル・デ・ローゼ(Journal des Roses)』、1885年
その城はフライブルグにある、または近い場所にあるコマンドリー(騎士団の領地)でした。私たちの友人であり協力者であるペトルス・ロシナ氏によれば、1827年にこの美しいケンティフォリアをパリのパレ・ブルボンの庭丁であるロブラン氏(M. Roblin)に送ったのは、フリブール州に住んでいたキッツァー氏(M. Kitzer)でした。ロブラン氏は、その素晴らしさで非常に有名だったバラ園芸家ジャン=ピエール・ヴィベール氏とポルテメール父(Portmere pere)にこれを贈呈しました。


