- 黎明期のバラ育種家~ダニエル・A・シュワルツコフ(Daniel August Schwarzkopf )
バラ育種の黎明期、ドイツで活躍したのがダニエル・A・シュワルツコフ(Daniel August Schwarzkopf:1737-1817 )です。 シュワルツコフは、1737年、ドイツのハレ/ザーレ(Halle/Saa …
- ペルル・フォン・ヴァイセンシュタイン(Perle von Weißenstein)
7㎝から9㎝径、26から40弁ほどの中輪、ダブル咲き。花芯に色抜けした小さな花弁が残り、緑芽となることもあります。花色はミディアム・ピンク、開花当初は強めに色が出て、ストロング・ピンクとなることが多いようです。マイルドな …
- レーヌ・デ・サンフューユ(Reine des Centfeuilles)
11㎝から13㎝径、26から40弁ほどの大輪、カップ型のロゼッタ咲き。花芯に色抜けした小さな花弁が残り、緑芽となることもあります。花色はミディアム・ピンク、開花当初は強めに色が出て、ストロング・ピンクとなることが多いよう …
- プルプル・シャルマン(Pourpre Charmant)
11㎝から13㎝径、26から40弁ほどの大輪のロゼッタ咲き。花色はモーヴ(藤色)、色合いが深まりパープルとなることもあるようです。強い香り。120㎝から180㎝高さほどの中型のシュラブ。”素敵なパープル”という名を冠した …
- ヌーベル・ピヴォワーヌ(Nouvelle Pivoine)
11㎝から13㎝径、26から40弁ほどの大輪のロゼッタ咲き。しばしば花芯に緑芽が生じます。ミディアム・ピンクにパープリッシュな色合いを加えた落ち着きのある花色。花弁縁は色抜けして淡い色合いへと変化し、おもむきのあるグラデ …
- ソレイユ・ブリヨン(Soleil Brillant)
飾り付けたような細めの萼弁につつまれていた赤みを帯びた蕾は開花すると17から25弁ほどのダブル咲き、7㎝から9㎝径の中輪、オープン・カップ形の花形となります。花色はミディアム・ピンク、弁にスポット(班模様)がでることも。 …
- マント―・プルプル(Manteau Pourpre)
9cmから11㎝径の大輪、40弁を超える多弁のロゼッタ咲き。花芯は濃いカーマイン/バーガンディ。あるいは、紫にわずかに赤みをおびたマルベリー色となります。全体としては均一な色合いですが、花弁縁はいくぶんか色抜けすることが …
- ベル・サン・フラットリー(Belle sans flatterie)
40弁を超えるロゼッタ咲き。しばしば花芯に緑芽が形成されます。花色としてのカテゴリーとしてはモーヴ(藤色)とするのが適切だと思います。花芯は明るいライラック、外弁はうす紅色に色抜けします。強い香り。深い色合いのつや消し葉 …
- エマーブル・ルージュ(Aimable Rouge)
現在出回っている’エマーブル・ルージュ(Aimagle Rouge;”感じのいい赤”)’はつぎのようなものです。後述しますが、本来のものではないという意見が多いです。 一季咲きのガリカ。飾りのような優美な萼片に覆われてい …
- ダマスクローズ~終わりは常に美しい
19世紀に入ると、ジャン・ラッフェイ(Jean Laffay)やフランソワ・ラシャルム(François Lacharme)などの当時の先進的な育種家たちは返り咲きする大輪花種の育種に熱心に取り組むようになりました。その …
- ロズ・ド・レシュ(Rose de Rescht)
7㎝から9㎝径の中輪、ロゼッタ咲きまたは丸弁咲き。開花時、花色は濃いピンクですが次第にグレーが加わって暗色となり、落ち着いた印象のクリムゾンへと変化してゆきます。強い、ダマスク系の香り。90㎝から120㎝高さのブッシュと …
- マリー・ド・サン・ジャン(Marie de St. Jean)
7㎝から9㎝径の中輪のロゼッタ咲き。花芯の小さな弁は内向き、外弁は広がり気味となります。紅に色づいていた蕾は、開花するに従い色抜けし白花へと変化してゆきます。外弁に紅色が残ったり、花全体が淡いピンクに染まったりと、色変化 …
- ジャック・カルティエ(Jacques Cartier)
9㎝から11㎝径、花形はロゼッタ咲き。花芯の花弁は立ち上がり気味、外弁は広がり気味となることが多いようです。淡い、しかし鮮やかなピンクの花色。周辺部が色落ちして、ピンク・ブレンドのような印象になることもあります。香り高い …
- コント・ド・シャンボール(Comte de Chambord)
カップ型・クォーター咲きとなります。優雅な花形に花弁がぎっしりと詰まり、いかにもオールドローズらしい花形。ミディアム・ピンクとなる花色、花芯がいくぶんか色濃く染まります。ダマスク系の強い香り。120cmから180㎝高さの …
- ワレモコウ(吾亦紅)
秋、長く伸びた茎が分岐し先端に深紅の小さな穂状花序をつけます。花弁がないため花がひしめく合うように密集し、小さな実がなっているように見えます。長い花穂が風にゆれる姿が暮れゆく秋の情景をしみじみと感じさせるのでしょう、万葉 …
- オミナエシ(女郎花)
夏から秋にかけ、60㎝から90㎝ほどに伸び上がった花茎に鮮やかな黄色・穂状の花序をつけます。開花を長く楽しめるのはうれしい特徴です。秋の七草のひとつとして万葉の時代から愛でられてきました。 冬に地上部が枯れ、春に萌えるよ …
- チョウジソウ(丁字草)
チョウジソウはかつて国内の河岸などの湿潤地にひろく自生していましたが、造成や護岸工事により減少し、多くの地域で絶滅し環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されています。 冬季は地上部は落葉し枯れこみますが、春、新 …
- キキョウ(桔梗)
晩春から初秋までちらほら開花するキキョウは、秋の七草のひとつとして日本人に深く愛されてきました。原産地は日本など東アジア。色変化や花弁数が増える変異はありますが、種としては一種のみです。国内の自生地も少なくなっており、環 …
- つゆ草、紫つゆ草
ツユクサは日本など東アジア原産でよく見かける一年草の雑草です。古くは月草、鴨跖草(ツキクサ)と呼ばれていました。朝咲いた花は昼にはしぼんでしまう一日花ですので、はかないものを象徴するものとして愛されてきました。 こぼれ種 …
- ダマスクローズ~返り咲き性の獲得
ヨーロッパでは、11世紀から知られているダマスクローズですが、古い時代からサマーダマスクと呼ばれる春一季咲きのものと、オータムダマスクという秋にも開花する二季咲きのものとがありました。このことは、『ダマスクローズ~古い由 …
- アルチュール・ド・サンサール(Arthur de Sansal)
9cmから11cm径、丸弁咲きとなることが多く、また、花芯に緑目が出ることもあります。開き始めはクリムゾン、次第に青みが加わり熟成すると深いカーマイン/パープルの花色となります。強い香り。広い、明るい葉緑、細めですが固め …
- ジュランド・ダラゴン(Yolande d’Aragon)
10cmから14cm径、オールド・G・ローズとしては例外的な大輪、つぼ形の花形。ライラック気味のミディアム・ピンクの花色は中心部が色濃く染まる、実に美しい品種です。ダマスク系の強い香り。大きな丸みのある、明るい葉緑。固め …
- ロズ・デュ・ロワ(Rose du Roi)
7cmから9cm径、35弁ほど、花芯に小さな花弁が密集する丸弁咲きとなります。単輪または数輪の連れ咲き。開花初期の花色はダーク・レッド。熟成すると、次第に色濃く染まり、クリムゾンへと変化します。強いダマスク系の香り。縁の …
- ダッチェス・オブ・ポートランド(Duchess of Portland)
ダマスク・パーペチュアル(返り咲きするダマスク)というクラス呼称は現在一般的になりましたが、実はこのクラスは長い間、ポートランドローズと呼ばれていました。ダッチェス・オブ・ポートランドという赤花品種があり、その品種がクラ …
- クロード-トマ・グラパン(Claude-Thomas Guerrapain)
1811年、『婦人のためのバラ年誌(Almanach des Roses, dédié aux dames)』というバラ解説本がフランスで刊行されました。 著者はクロード-トマ・グラパン(Claude-Thomas Gu …
- ウマル・ハイヤーム(Omar Khayyám)
3㎝から7㎝径、25弁ほど、転がりそうなほど真ん丸のつぼみは開花すると丸弁咲きまたは小皿を重ねたようなような非常に浅いカップ型の花形となります。花芯に緑芽ができることが多いです。花弁の縁が折れ返り平咲きの剣弁咲きとでもい …
- 三種の白花ダマスク
7cm径を超える中・大輪花を咲かせる、オールドローズのなかで白花を咲かせる品種は花形や葉などに、ガリカ、ケンティフォリア、ダマスクなどのそれぞれのクラスの特徴があっても、”白花”であることからアルバにクラス分けされる例が …
- スタンウェル・パーペチュアル(Stanwell Perpetual)
7cmから9cm径ほどの、丸弁咲きの花となります。花色は白。あるいは、わずかに筆で掃いたようなピンクが入ります。春の開花後、ぽつぽつと返り咲きします。軽いですが、非常に印象深い独特な香りがします。(中香)非常に小さな、深 …
- マダム・ゾートマン(Mme. Zöetmans)
9㎝から11㎝径、カップ形、ロゼッタ咲きとなりますが、花弁が内側にカールするため全体としては丸みのある花形となります。しばしば花芯に緑芽が生じます。開花時にはわずかにピンクが入ることが多いのですが、しだいに色が薄れ、クリ …
- ベラ・ドンナ(Bella Donna)
7㎝から9㎝径、ライトピンク、よく整ったロゼッタ咲き、またはダリアのような花弁が密集する丸弁咲きとなります。美しい灰緑のつや消し葉の中型のシュラブ。1840年ころから市場へ出回っていることから、そのころ育種されたと思われ …
- デュク・ド・ケンブリッジ(Duc de Cambridge)
9㎝から11㎝径、花弁が折り重なったように整形するロゼッタ咲き。花色はパープルな色合いを含んだストロング・ピンク。モーヴ(藤色)と表示されることもあります。花弁縁が白く色抜けすることも。強い香り。卵型のかたち良いつや消し …
- フェリシテ・エ・ペルペチュ(Félicité et Perpétue)
3cm径ほどの、小さな、多弁・ポンポン咲きの花が、ひしめくような房咲きとなります。ピンクに色づいていたつぼみは開花すると淡いピンクが入ることがありますが、次第に純白へと変化します。香りはわずか。まるみのある、深い葉色。細 …
- ふたりのフェリシテ(Félicité)
最近、ダマスクの名品種マダム・アルディのことを調べなおしたのですが、育種者アルディの夫人にささげられたこの品種は”フェリシテ・アルディ(Félicité Hardy)”と呼ばれることもあることを知りました。フェリシテはア …
- ヘーベズ・リップ(Hebe’s Lip)
11cmから13cm径、セミ・ダブル、平咲きの花形。鮮やかなレッドで色づいていたつぼみは、開花すると全体はホワイト、花弁の縁に濃い赤がでる覆輪花となりますが、赤が残らず、全体が純白となることもあります。強い香り。幅広の、 …
- マダム・アルディ(Mme. Hardy)
長い苞葉につつまれたつぼみは意図的に飾りつけたかのようです。開花した花は9cmから11cm径、浅いカップ型、ロゼッタ咲きまたはクォーター咲きとなります。花芯には緑芽が生じます。オールドローズとして、”もっとも完璧に近い” …
- アメリア(Amélia)
7cmから9cm径、セミ・ダブル、オープン・カップ形の花が数輪単位の”連れ”咲きとなります。花色は明るく淡いけれども華やかな印象のミディアム・ピンク、中心部にイエローの雄しべが見えコントラストが美しい品種です。爽やかな強 …
- レダ(Leda)
7cmから9cm径、25弁ほどの丸弁咲きの花形となります。開き始めのつぼみの先端に鮮やかな紅が出ます。花が開くと、花弁は純白、つぼみの時の紅は縁に残り、深紅に縁取りされた白いバラとなります。筆で彩りを添えたように見えるこ …
- マリー・ルィーズ(Marie Louise)
7cmから9cm径ほどの、中輪、ロゼッタ咲きの花となります。花色は少しくすみ(灰)の入った深みのあるピンク。春のみの開花、一季咲きです。いくぶんか大きめ、幅狭のつや消し葉。細いけれども固めの枝ぶり。90から120cm高さ …
- セルシアナ(Celsiana)
7cmから9cm径、セミ・ダブル、平咲きの花が房咲きとなります。開花直後のライト・ピンクであった花色は次第に色褪せ、白に近くなります。春一季咲きですが、開花の期間が長く、長い期間楽しみを与えてくれます。鮮烈なダマスクの香 …
- 19世紀後半を彩る3人の美しい皇妃、王妃
19世紀後半、英国、フランス、プロイセン、オーストリー=ハンガリーなどのヨーロッパ列強は、領有地や植民地をめぐり、ときに協力し、ときに武力衝突に至るなど、利権を争って激しく競い合っていました。 文化的にはベル・エポック( …
- アンファン・ド・フランス(Enfant de France)
11㎝から13㎝径、花弁が密集したロゼッタ咲きまたはクォーター咲き、カップ型の花形となります。ライト・ピンクの花色、花弁の縁はわずかに色抜けするため、花色に陰影ができ、非常に優雅です。強く香ります。150cmから210c …
- プリンセス・オブ・ウェールズ(Princess of Wales)
9cmから11cm径の丸弁咲きの花形、クリーム色のつぼみは開花すると透き通ったようなホワイトとなります。頻繁に返り咲きする、フロリバンダです。アイスバーグに劣らないほど、ひんぱんに返り咲きします。香りはわずかです。丸みを …
- ダマスクローズ~古い由来の香りのバラ(1800年代~育種家の時代)
ダマスクローズは13世紀あるいはそれ以前かもしれないとされるなど、古い時代にヨーロッパへもたらされたためどんな由来なのかを調べることが出来ない品種ばかりでした。しかし、1800年代にはいると、ダマスクローズもケンティフォ …
- ダマスクローズ~古い由来の香りのバラ(1700~1800年代)
18世紀の終わり頃になると、おもに王侯貴族のあいだでバラの花が庭やサロンの会場などで飾られるようになり、とくに大輪で花弁が密につまったケンティフォリアや赤や紫に花開くガリカが持てはやされるようになりました。 それに反しダ …
- ブルー・ムーン(Blue Moon)
11cmから13cm径、25弁前後の高芯咲きの花となります。モーヴ(藤色)あるいは薄いライラック色となる花色。鮮烈な芳香。(強香)120cmから180cmほどの立ち性のがっしりとした太く固い枝ぶりのブッシュとなります。日 …
- フジバカマ(藤袴: Eupatorium japonicum)
フジバカマ(藤袴: Eupatorium japonicum)はキク科ヒヨドリバナ属の多年草。日本の秋を彩る草花、秋の七草のひとつでもあります。 万葉の歌人として名高い山上憶良(やまのうえのおくら)が秋の七草に …
- 忘れられた育種家、ルイ・パルメンティエ
上の画像はフェリシテ・マルメンティエ(Félicité Parmentier;”パルメンティエ家の栄光”)と命名されたアルバローズです。ロゼッタまたはクォーター咲き、熟成すると丸弁咲きの花形となります。淡いピンク、花芯は …
- アナイス・セガラ(Anaïs Ségalas)
40弁ほどの大輪、ロゼッタ咲き、ディープ・ピンクまたはパープリッシュなクリムゾンの花色となるケンティフォリア。飾り付けたような萼弁で覆われた蕾も美しさも魅力の一部です。強い香り。150㎝高さほどの柔らかな枝ぶりのシュラブ …
- カーディナル・ド・リシュリュー(Cardinal de Richelieu;Rose van Sian)
中輪、花弁が乱れがちな深いカップ型の花。花色は、深紅あるいは深いパープルとなりますが、中心は白を混ぜたように色が薄くなります。パープルのガリカとして第一にあげられる名花です。 従来はオランダのヴァン・シアンがフランスの育 …
- ベル・イジス(Belle Isis)
飾りつけたような萼片に包まれていたつぼみは、開花すると中輪または大輪、カップ型、ロゼッタ咲きの花形となります。花芯に緑芽ができることもあります。淡いピンクの花色。花弁の外縁はほとんど白と言ってよいほど色褪せます。ミルラ系 …
- ダゲッソー(D’Aguesseau)
40弁ほどの丸弁咲きとなる大輪花。花色はクリムゾンとなることが多いようですが、時に一季咲きのオールド・ローズのなかでは類稀れなミディアム・レッドの花色となることがあります。くすんだ葉色、120㎝から150㎝高さほどのシュ …
- フェリシテ・パルメンティエ(Félicité Parmentier)
ロゼッタまたはクォーター咲き、熟成すると丸弁咲きの花形となります。ライト・ピンクの花色、花芯が色濃く染まり、緑のボタン目ができることが多い、息を呑むほどに美しい花です。さわやかに香り。楕円形の、縁のノコ目が強めに出る、蒼 …
- トリコロール・ド・フランドル(Tricolore de Flandre)
丸弁咲き、花色は淡いピンクにミディアム・ピンクの縞が入るストライプ。香りはわずか。明るいつや消し葉。90cmから150cm高さの比較的小さめのシュラブとなります。 1846年、ベルギーの園芸家ヴァン・ホウテによる園芸誌『 …
- ロズ・ド・スヘルフハウト(Rose de Schelfhout)
小さめですが、カップ型・ロゼッタ咲きとなる花形は息を呑むほどの美しさです。大きな切れ込みのある萼片に包まれていたつぼみの可憐さも格別です。花色は淡いピンク、花弁の外縁はさらに淡く色抜けします。花芯に緑芽ができることもあり …
- ナルキス・ド・サルヴァンディ(Narcisse de Salvandy)
中輪または大輪、40弁ほどの丸弁咲き。花色はチェリー・レッドまたはディープ・ピンク。古い記述によると花弁縁に白く色抜けするとのことです。強い香り。深い葉色の艶消し葉、120㎝から150㎝高さの、比較的小さなシュラブとなり …
- イポリート(Hippolyte)
ヴィオレットと表現するにふさわしい、深い色合いの花色ですが、花弁の基部が白く色抜けし、そのため、中心部に白い斑点模様がでることがあります。 しばしば、もっとも完成されたガリカであると記述される、美しく、また、耐寒性、耐病 …
- イネス・ド・カストロ(Inès de Castro)
淡いピンク花のケンティフォリアという記録がありますが、実株の入手は困難になってしまっているようです。、SNS上で検索しても画像を見つけることができませんでした。品種名はポルトガル王が寵愛した”白鷺のうなじ”と讃美された女 …
- シャルル・ド・ミユ(ビザール・トリオンフォン)Charles de Mills (Bizarre Triomphant)
7cmから9cm径、カップ型、よく整ったクォーター咲きの花となります。しばしば完璧なガリカと評されるほど気品のある花形です。ガリカの中でももっとも深いとされるカーマインの花色。最も完成されたガリカという高い評価も得ていま …
- カザンリック(Kazanlik)
7cmから9cm径、30弁前後、小さな紙片を重ねてシャッフルしたようなルーズな丸弁咲きとなります。鮮やかなピンク、花弁に濃淡が出て繊細な印象の花色です。鮮烈に香ります。卵型の、縁のノコ目が強い、グレーイッシュで明るい色調 …
- ヨーク・アンド・ランカスター(York & Lancaster)
6cmから9cm径の、平咲きの花となります。薄いピンクの花色ですが、時に筆で掃いたように、濃いピンクが現われることがあります。強く香ります。(強香)150cmから210cmのシュラブ型となります。花壇などの後部へ植えつけ …
- オータム・ダマスク(Autumn Damask/Quatre Saison)
7cmから9cm径、30弁前後の、丸弁咲きの花形となります。花色は鮮やかなピンク、サーモンが加わった暖かみのある色合いとなることも。鮮烈なダマスクの香り。 高さ150cmから240cmに達し、横張りも高さと同程度に育つ強 …
- サマー・ダマスク(Summer Damask)
1560年以前にはすでに知られていました。 カップ型の中輪花。25弁ほどのカップ型となる中輪花。 なんといっても芳醇な香りが特徴的です。ダマスク香、オールドローズ香などと呼ばれていますが、このダマスク香が一般的に言うバラ …
- ロサ・フェデツケンコアーナ(R. fedtschenkoana Regel)
7㎝から9㎝径、シングル・平咲きとなる花形。花色はホワイト。結実はオレンジ・レッド、小さなトゲに覆われたとがり気味のミニ・トマトのような形をしています。春の開花後、冬季までちらほらと返り咲きする性質があることで知られてい …
- ロサ・モスカータ(ムスク・ローズ:R. moschata Herrm.)
ムスク・ローズ、麝香(ムスク)の香りがするバラとして古くから知られている品種です。7cmから9cm径、シングル・平咲きとなる花形。花色は純白、また、クリーミィ・ホワイトの花色、花芯のイエローがアクセントとなり全体的な印象 …
- ロサ・ガリカ(R. gallica L.)
5cmから7cm径、シングル咲き、または、セミ・ダブル咲きの花形となります。花は房咲きになることはありません。花色は鮮やかさの残る、深いピンク。赤銅色の新芽は伸びきると、3葉または5葉の、くすみのある深緑の葉となります。 …
- ダマスクローズ~古い由来の香りのバラ(~1600年代)
マスクローズは中東のダマスカスからヨーロッパへもたらされました。どこから来たのかすぐにわかる名称です。 明るいピンクに花開く、濃密な香りを放つこのバラは、11世紀以降、十字軍に参加した騎士や僧侶たちが帰国のさい持ち帰った …